MTとAT限定免許について

YAMAHAの黒いバイク

手軽に乗ることができるATバイク

昔のバイクの免許制度では、ギアを運転手がチェンジさせながら走行するミッションバイクのみが扱われていました。
しかし四輪自動車でAT車が主流になってきたことに合わせて、バイクでもAT構造で走行する車種が増えてきました。

そこで現在ではバイクの免許も四輪自動車同様「AT限定」として免許を取得することができるようになっており、MT車の運転がどうしても苦手という人でも手軽に大きな排気量のバイクに乗ることが可能となりました。

まず簡単にバイクにおけるMT車とAT車の違いを説明すると、MT車は従前のバイクの構造としてとられていたハンドル部分のクラッチレバーと足元にあるシフトギアのタイミングを合わせてギアをチェンジさせて運転をすることになっています。

もう一方のAT車は、スクータータイプのバイクで多く見られているスロットルを開閉するだけで簡単にエンジン制御をすることができるしくみです。

MTバイクは慣れてくると運転そのものを楽しむことができるものではあるのですが、その慣れを得るまでにかなりの習熟を必要とします。
バイクは二輪という構造から低速での運転が非常に難しく、シフトチェンジをミスしてしまうとエンストを起こして道路の真ん中で止まってしまうようなことにもなります。

バイクのかっこよさにひかれて自動車学校に入ったものの、シフトチェンジの難しさに挫折をして結局免許を取得できなかったという人もかなり見られているので、なかなか思うように操作ができず憧れのツーリングを断念したという人もいました。
ATバイクの場合はシフトチェンジなく大きな排気量のバイクに乗れるので、バランスや車体の取り回しさえ覚えれば自由に乗りこなしていくことが可能です。

自動車学校でもAT限定を選択した場合、技能教習の一部が免除になるなどお得に取得をすることもできるようになっているので、とりあえずバイクに乗りたいという人や通勤通学用に手軽なスクーターに乗りたいという人はAT限定免許で十分と言えます。

AT限定だから取得が簡単というわけではない

一般的な自動車教習所で普通二輪免許教習では、学科教習が26時限に加えて技能教習としてMT車は19時限、AT限定は15時限というカリキュラムが取られています。

4時限も少ないのだから圧倒的にAT車限定の方がお得のように感じますが、実際のところ15時限ですぐに教習を終了することができる人は多くありません。
補修を繰り返すことにより結果的にMT車よりも多くの教習費用がかかってしまうことも珍しくないのです。

これはATバイクの場合バランスのとり方が難しく、一本橋やスラロームなど細かい操作の難易度が上がってしまうことが関係しています。