雨に濡れたあとのケアはどうしてる?

雨に濡れたあとのケアはどうしてる?

2026年2月2日 オフ 投稿者: SLhap7uK

雨に降られたらすぐにやるべきこと

天気予報を見て雨が降らないことを確認してから出かけたはずなのに、ツーリングの帰りに急な通り雨に降られてしまうことはよくあります。バイク乗りにとって雨は大敵ですが、特にモンキーのような愛着のあるバイクが濡れてしまうと、自分自身が濡れること以上に心が痛むものです。雨に濡れたままバイクカバーをかけて放置してしまうと、翌日にはチェーンが赤茶色になっていたり、メッキパーツにくすみができたりして、取り返しのつかないことになりかねません。とくにモンキーは金属パーツが露出している部分が多いので、少しの油断がサビにつながりやすいのです。

家に帰り着くと、自分も濡れているので早く着替えてお風呂に入りたい気持ちになりますが、僕はまずバイクのケアを最優先にするようにしています。エンジンがまだ温かいうちに水分を飛ばすという考え方もありますが、基本的には物理的に水分を拭き取ることが一番重要です。雨水には大気中の汚れや酸性成分が含まれていることがあるため、水道水で軽く全体を流してから拭き上げるのが理想的だと言われています。しかし、集合住宅に住んでいたり、ホースが届かない場所に駐輪していたりする場合は、水洗いが難しいこともあります。そんなときは、たっぷりと水を含ませた柔らかいウエスで優しく汚れを浮かせながら拭き、その後に固く絞った別のウエスで水分を完全に拭き取るようにしています。このひと手間をかけるだけで、愛車の輝きを長く保つことができるのです。

見落としがちな水分を拭き取るポイント

バイクを拭くとき、タンクやシートといった目立つ部分は誰でも丁寧に拭きますが、本当にサビやすいのは目立たない隙間や裏側です。僕がモンキーを拭くときに特に気をつけているのは、フェンダーの裏側とエンジンの冷却フィン、そしてネジの頭のくぼみです。モンキーのフェンダーは鉄製でメッキ加工されているものが多く、裏側に泥混じりの水分が残っていると、そこから腐食が始まって表面のメッキが浮いてきてしまうことがあります。ですので、しゃがみこんで下から覗き込むようにして、フェンダーの裏までしっかりと拭くようにしています。

また、エンジンの冷却フィンは複雑な形状をしているため、指が入らない奥の方に水滴が溜まりがちです。ここはウエスの端をこよりのように細くして隙間に差し込み、水分を吸い取るようにしています。同様に、六角ボルトの頭のくぼみにも水が溜まりやすく、ここがサビると整備のときに工具がかかりにくくなったり、見た目が古ぼけて見えたりしてしまいます。ティッシュペーパーをこよりにして水分を吸い取るか、息を吹きかけて水を飛ばすなどの工夫をして、できるだけ水分を残さないようにしています。

スイッチボックスやハンドルの隙間も要注意です。電気系統に水が入ると接触不良の原因になることがあるため、スイッチ周りはあまりゴシゴシと拭かず、タオルを押し当てて水分を吸い取るようなイメージでケアしています。マフラーに関しては、走行直後は高温になっているため水滴はすぐに蒸発しますが、冷えてからカバーをかける場合は、マフラーの裏側やステーの接合部分に水分が残っていないか確認することが大切です。細かい部分まで目を光らせて水分を追い出す作業は、まるで宝探しのようで意外と集中できますし、愛車の構造をより深く知るきっかけにもなります。

仕上げの注油でサビをブロックする

水分を完全に拭き取ったとしても、雨に打たれた時点でバイクの各部に塗られていた油分は少なからず流れ落ちてしまっています。そのため、拭き上げが終わったあとの注油作業はセットで考える必要があります。特にドライブチェーンは雨の影響を最も受けやすいパーツの一つです。雨の中を走行すると、チェーンオイルが水と一緒に飛び散ってしまい、金属同士が直接擦れ合う状態になりやすくなります。そのまま放置すると、次の日に乗ろうとしたときにチェーンがギシギシと音を立てたり、驚くほどの速さでサビが発生したりします。

僕は雨上がりのメンテナンスとして、必ずチェーンに注油を行うようにしています。タイヤを手で回しながら、チェーンのコマ一つ一つにオイルが馴染むようにスプレーし、余分なオイルはウエスで拭き取ります。このとき、タイヤやブレーキのディスク板、ブレーキシューなどにオイルが付着しないように注意が必要です。もしブレーキ周りにオイルがついてしまうと、ブレーキが効かなくなって大変危険だからです。ダンボールや新聞紙などでブレーキ周りをガードしながら作業すると安心です。

チェーン以外にも、スタンドの可動部やブレーキペダルの根元など、動く部分には少量の潤滑剤をスプレーしておくと、スムーズな動きを維持できます。また、鍵穴も意外と水が入りやすい場所です。鍵穴専用の潤滑剤をひと吹きしておくだけで、キーの抜き差しがスムーズになり、内部の腐食を防ぐことができます。ここでも注意したいのは、鍵穴には一般的な防錆潤滑剤ではなく、必ず鍵穴専用のものを使うということです。普通の油を使うと、内部でホコリと混ざって粘土状になり、逆に故障の原因になることがあると聞いたからです。

こうして一通りのケアを終えて、ピカピカになったモンキーにカバーをかける瞬間は、なんとも言えない達成感があります。「今日もお疲れ様」と心の中で声をかけて作業を終えることで、次のツーリングも気持ちよく走り出せる気がするのです。雨に降られるのは嫌なことですが、そのおかげで愛車と向き合う時間が増えたと思えば、それもまたバイクライフの一部として楽しめるようになりました。