ステッカーチューンで自分だけのモンキーに

ステッカーチューンで自分だけのモンキーに

2026年2月21日 オフ 投稿者: SLhap7uK

お小遣いでできる一番手軽なカスタム

モンキーに乗っていると、どうしても他の人のバイクが気になってしまいます。雑誌やSNSで見かけるカスタムされたモンキーはどれも個性的でかっこいいのですが、マフラーを変えたりボアアップをしたりするには、それなりのお金と知識が必要です。高校生の僕にとって、数万円単位のパーツはそう簡単に手が出るものではありません。もっと手軽に、でも確実に愛車の雰囲気を変えられる方法はないかと考えてたどり着いたのが、ステッカーチューンでした。これなら数百円から千円程度で始められますし、もし失敗しても剥がせばいいだけなので、気持ち的にもすごく楽です。

最初は単に好きなブランドのロゴを貼ればいいだけだと思っていましたが、いざやってみると意外と奥が深いことに気づきました。大きなパーツを交換するわけではないのに、たった一枚のステッカーがあるだけで、バイク全体の印象がガラリと変わるのです。特にモンキーは車体が小さいので、ステッカー一枚の存在感が相対的に大きくなります。真っ赤なタンクに黒いロゴが入るだけで急にスポーティに見えたり、ポップなキャラクターを貼れば可愛らしくなったりします。自分のセンスひとつで愛車の性格を演出できるのが、このカスタムの最大の魅力だと感じています。工具もいりませんし、ガレージにこもって作業する必要もありません。天気のいい日にバイクの横にしゃがみ込んで、あーでもないこーでもないと位置を悩む時間は、とても贅沢な休日の過ごし方だと思います。

貼る場所とバランスの悩み

ステッカーチューンで一番悩ましいのが、どこに何を貼るかという配置の問題です。僕が最初に挑戦したのはサイドカバーでした。ここは面積が広くて平らなので貼りやすく、モンキーの横顔を決める重要なポイントだからです。最初は真ん中にドカンと大きなステッカーを貼ろうとしたのですが、実際に合わせてみると少し子供っぽく見えてしまいました。そこで、あえて少し斜めにしてみたり、端のほうに寄せてみたりと試行錯誤しました。結局、メーカーのロゴを少し角度をつけて貼ることで、なんとなく速そうな雰囲気が出て気に入っています。

タンクに貼るのも憧れますが、ここは少し注意が必要です。ガソリンを入れるときにこぼれてしまうと、ステッカーの糊が溶けたり印刷が滲んだりする可能性があるからです。耐油性のあるしっかりしたステッカーを選ぶ必要がありますし、曲面にきれいに貼るにはドライヤーで温めながら伸ばすといったテクニックも必要になります。今の僕には少しハードルが高いので、タンクはまだノーマルのままにしています。その代わり、ヘルメットをキャンバスにして遊ぶことにしました。ヘルメットならバイク本体ほど気を使わずに済みますし、後ろから見たときに一番目立つ場所でもあります。好きなバンドのステッカーや、雑貨屋さんで見つけた意味の分からない英字のステッカーなどをペタペタと貼って、自分だけのオリジナルヘルメットを作るのは本当に楽しいです。

足し算と引き算の美学

ステッカーを集め始めると、ついついあれもこれもと貼りたくなってしまいます。手に入れたステッカーは全部使いたくなるのが人情というものですが、そこをグッとこらえるのがかっこよく仕上げるコツなのかもしれません。以前、とにかく隙間を埋めようとして持っているステッカーを全部貼ってみたことがありました。すると、なんだか全体がごちゃごちゃしてしまい、何を見せたいのか分からなくなってしまったのです。まるでステッカーの展示台のようになってしまい、モンキー自体の可愛さが消えてしまったように感じました。

それからは、引き算を意識するようになりました。ベースとなる車体の色を活かしつつ、ワンポイントで差し色を入れるような感覚です。たとえば、全体が黒っぽいバイクなら、蛍光色のステッカーを一枚だけ貼ることで、そこが強烈なアクセントになります。また、貼るステッカーの系統を揃えることも意識しています。レーシーな雰囲気にするならパーツメーカーのロゴで統一する、レトロな雰囲気にするなら色あせたようなデザインのものを選ぶといった具合です。テーマを決めずに貼りまくると散らかった印象になりますが、方向性を決めると全体にまとまりが出ます。

最近は貼るだけでなく、貼らない美学もあるのだと気づき始めました。あえて余白を残すことで、貼ったステッカーがより際立つのです。数百円のステッカー一枚で、ここまでデザインやバランスについて考えさせられるとは思いませんでした。高価なパーツをつけていなくても、ステッカーのセンスが良いモンキーを見ると「おっ、このオーナーは分かってるな」とかっこよく見えます。僕もそんな、さりげないのにお洒落なモンキーを目指して、これからも少しずつ貼り替えを楽しんでいこうと思います。世界に一台しかない自分だけのモンキーを作れる一番の近道は、案外このステッカーチューンなのかもしれません。